【解説】ナフサ・ショック時代のBCP対策 ― サプライチェーンを守る“ジギョケイ”とは?

今回は、最近よく聞く「事業継続力強化計画(ジギョケイ)」について、 BCP  (「Business Continuity Plan」の略称、日本語では「 事業継続計画 」といいます) や サプライチェーン ※ の観点も含めて分かりやすく解説します。

※サプライチェーン:製品(商品)が「原料の調達」から「製造」「物流(配送)」「販売」を経て、最終的に「消費者の手に届く」までの一連のモノの流れのこと

このたび、ヤマダITオフィスでも、事業継続力強化計画の認定を取得しました。

自然災害だけではなく、最近は

  • 原材料価格の高騰
  • エネルギー価格上昇
  • 円安
  • 物流停滞

など、経営環境そのものが大きく変化しています。


原材料・燃料価格の高騰は、生活や企業経営に大きな影響を与えています

とりわけ、中東情勢による資材高騰、いわゆるナフサ・ショック」による影響は、製造業や建設業、運送業など幅広い業界に波及しています。

グラフは 世界経済のネタ帳 より

迫りくる 物価高倒産の懸念 が拡大する中、原材料高騰を適切に価格転嫁できるかが企業存続の重要なポイントになっています。
そのためにも、自社がどこに依存し、どこでコスト増が発生しているのか、サプライチェーン全体を把握しておくことが重要です。

事業継続力強化計画(ジギョケイ)とは?

ジギョケイとは、「もしもの時でも事業を継続するための計画」です。

地震や台風だけでなく、

  • 原材料不足
  • 仕入価格高騰
  • 物流停止
  • サプライチェーン寸断

なども、事業継続に大きな影響を与えます。



つまり今は、「災害対策」だけではなく「経営環境変化への備え」も重要になっています。

サプライチェーンが止まると何が起きるか

例えば、

原材料が入らない
燃料価格が急騰する
物流が止まる

といったことが起きると、売上以前に“仕事そのもの”が止まる可能性があります。

特に特定の取引先や仕入先に依存している場合、一か所の停止が経営全体に影響することも少なくありません。

サプライチェーン寸断図


だからこそ、「代替調達先の検討」、「在庫の見直し」、「資金繰りの確認」、「重要取引先の整理」など、事前準備が重要になります。

BCPは大企業だけのものではない

「BCP」と聞くと、大企業向けの難しい仕組みに感じるかもしれません。しかし本来は、“会社を止めないための準備”です。

例えば

データのバックアップ
緊急時の連絡方法
重要業務の整理
資金繰りの把握

など、小さな対策の積み重ねが重要です。

BCP対策チェックリストの例

認定を受けるメリット

事業継続力強化計画の認定を受けることで、

補助金加点
低利融資
信用保証優遇
認定ロゴ利用

などの支援を受けることができます。

特に、物価高や資材高騰が続く今、「備える企業」として評価されること自体にも意味があります。

まとめ

ナフサショックのような環境変化は、単なる一時的なコスト上昇ではなく、サプライチェーン全体のリスクとして考える必要があります。
だからこそ、何が止まると困るのかどこに依存しているのか資金はどれくらい耐えられるのか、を整理しておくことが重要です。

経営リスクのピラミッド

最後に

ヤマダITオフィスでも、実際に事業継続力強化計画の認定を取得しました。やってみると、「自社の弱点」や「今後備えるべきポイント」が見えてきます。
BCPやジギョケイは、単なる防災ではなく、“これからの経営そのもの”だと感じています。

「何から始めればいいか分からない」「ITや資金繰りも含めて整理したい」という方は、お気軽にご相談ください。

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【中東情勢関連】参考情報 ※26/6/20現在

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